2010年12月

春の小川(シリーズここではない★どこか 3)

春の小川2011年3月10日頃「シリーズ ここではない★どこか」の3巻として「春の小川」という単行本が発売されます。収録作品は以下の6作品。

水玉
シャンプー
百合もバラも
花嫁―メッセージ5―
海と真珠
春の小川


夜羽根と舞シリーズが3本入ってます。最後の「春の小川」は1/28頃発売の「flowers」に掲載予定です。

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2010.12.29 21:53 | 単行本発売情報

萩尾望都原画展 名古屋展に行ってきました

萩尾望都原画展入口2010年12月26日、萩尾望都原画展を見に名古屋三越 栄店に行って来ました(萩尾望都原画展(三越))。日曜日でしたが、東京展ほどは混雑しておらず、じっくり見ることができました。1年ぶりに堪能したーという感じです。

●展示について

主に東京展との違いから入ります。まずは東京展になく、名古屋展に登場したものです。

「トーマの心臓」習作 8ページ

なんと言ってもこれが目玉でしょう。「11月のギムナジウム」よりも「トーマの心臓」の方が先に出来ていた証拠ということでしょうか。「トーマの心臓」にそのまま使われているなと思われる原稿と、まったく見たことのない原稿と両方ありました。エーリクはこの頃は「マリオン」という名前でした。トーマについては「トーマ・シューベル」なので、「11月のギムナジウム」と同じですね。いかんせん、順番が入れ替わったまま展示されていたので、注意深く見ないと順番どおりに読めませんでした。

「アメリカン・パイ」見開き扉

印象に残ったのはこれです。朱色というか、赤というか、心に染みいるような色です。マイアミの夕焼けに染まったリューとグランパの姿、リューの姿の2枚ですが、これが合成されて秋田書店の表紙となっています。徳間書店の「萩尾望都の世界」の冒頭に入っているのは「プチコミックス」創刊号のカラーでしたが、この一番後ろのページが2枚目にあたります。印刷されたものとはとても違いました。

「モザイクラセン」カラー原稿、カラー扉絵

ラドリのお母さんの緑の色がぶきみな感じでしたね。

「この娘うります!」カラー原稿

すさまじく色がきれいです。こんなにカラフルだったのか!と驚かされます。

「ルルとミミ」の一部原稿。

「バルバラ異界」執筆のためのモチーフ

火星儀がありました。そんなものがあるとは知りませんでした。


次に、東京展にあって、名古屋展でなくなっていたもの。

  • 「メッシュ」のカラーが何点か(でも「耳を傾けて」はありました。ほーっ)。
  • 「湖畔にて」が全部なし。
  • 「狩人は眠らない」が減っていて、今回は2枚のみ。

●グッズ
新作版画


  • 「ポーの一族」より「バラのエドガー」(限定50枚)84,000円
  • 「ポーの一族」より「エディス」(限定50枚)99,750円
  • 「11人いる!」より「11人いる!!前編」(限定50枚)99,750円
  • 「狩人は眠らない」より「狩人―青いキリン―」(限定50枚)99,750円

仙台展より加わった版画

  • 「ポーの一族」より「ペニー・レイン」扉絵(限定100枚)157,500円
  • 「ポーの一族」より「小鳥の巣」扉絵(モノクロ)(限定50枚)157,500円
  • 「銀の三角」より「夢狩りの夕べ」(単行本収録見開き2ページ)(限定50枚)157,500円
  • 「ポーの一族」より「クック・ロビンの歌」(パーフェクトセレクション6巻p4のカラー)(50枚限定)99,750円
  • 「銀の三角」より「いのりのあさ」(単行本表紙画)(50枚限定)99,750円

東京展からの版画

  • 「ポーの一族」より「ランプトンは語る」扉絵(限定40枚限定)126,000円
  • 「ポーの一族」より「エドガーとアラン」雑誌付録(フリージア)(限定40枚限定)126,000円
  • 「ポーの一族」より「エヴァンズの遺書」扉絵(限定40枚限定)126,000円
  • 「ポーの一族」より「カルテット」(限定40枚)42,000円
  • 「トーマの心臓」文庫版表紙(限定40枚限定)126,000円
  • 「トーマの心臓」より「泉のユリスモール」(限定40枚)42,000円
  • 「百億の昼と千億の夜」阿修羅王習作(限定40枚)42,000円
  • 「メッシュ」より「革命」扉絵(限定40枚)42,000円
  • 「訪問者」表紙(限定40枚)42,000円
(12/26現在)

新作グッズ

  • 香水「ami eternal」6,850円
  • ティーカップ 2,940円
  • 一筆箋(「エヴァンズの遺書」)598円
  • ブックカバー2種類(「ポーの一族」カルテット、「トーマの心臓」)1,260円
  • ソフトタイプバインダー(「ランプトンは語る」)2,100円
  • ポストカード 新作9種

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展示については、東京の方が順序がストレートで、あまり戻ったりうろうろすることなく見ることが出来てよかったように思います。順路1~順路10まであって、その先頭を明示してわかりやすくはしてあるのですが、とても離れていたりして、どうしてもきょろきょろしてしまいました。

ともあれ、「耳を傾けて」がまだあってよかった。また会えるのなら福岡にも行きたいです。
ところが福岡で最後と聞きました。大阪の方は、名古屋の方が近いのでラストチャンスかも。

2010.12.26 22:26 | イベント

展示「萩尾望都の世界」(慶応義塾大学日吉メディアセンター)

慶応大学日吉校舎入口2010年6月に萩尾先生が講演をされた日吉の慶応大学で、11月2日~12月10日の期間、展示「萩尾望都の世界」が催されていました。11月27日に見て来ました。

開催された日吉メディアセンターは通常外部の人間は資料の閲覧・貸し出しは出来ませんが、受付に申し出れば外部の一般人も見ることはできました。しかし事前に問い合わせたところ、図書館利用者のための企画で一般向けではないため、サイト上で告知はしないで欲しいとのことでしたので、お知らせすることができませんでした。申し訳ありません。会期も終了したので、レポートという形でご報告させていただきます。

複製原画、と言っても小さめのコピーでしたし、書籍や雑誌も特に珍しいものはなかったのですが、作品を創作されるにあたり参考にされた文献は興味深いものがありました。

最大の目玉は八角メガネのサイフリートのサイン色紙だったかもしれません。もちろん写真は撮れませんでした...


展示内容概略

●主として作品紹介

  • 作品掲載誌、萩尾望都特集誌、単行本の展示(サイン入り著作は「バルバラ異界」「山へ行く」(ここではない☆どこかシリーズ))
  • 講演会で使用した画像のカラー印刷による複製原画所蔵の著作
  • 作品を書くにあたりインスピレーションを得た作品(今年6月に慶應義塾大学内で行われた、人間教育講座「物語が生まれるとき」講演内で紹介されたもの)
●複製原稿の展示
  • 「左ききのイザン」16p
  • 「イグアナの娘」カラー扉絵 冒頭9p
  • 「残酷な神が支配する」冒頭9p ⇒展示はギャラリー
●展示ケース内複製原画
  • 1970年代
     「ポーの一族」カラー複製原画2枚
     「トーマの心臓」カラー複製原画1枚 
     「11人いる」カラー複製原画1枚
  • 1980年代
     「マージナル」カラー複製原画 3枚
     「半神」複製原画 1枚
  • 1990年以降
     「バルバラ異界」カラー複製原画1枚
●ギャラリー展示複製原画
  • 「スフィンクス」カラー1枚
  • 「ポーの一族」カラー2枚
  • 「イグアナの娘」 カラー1枚
  • 「残酷な神が支配する」カラー1枚

●参考文献
ポーの一族
「風俗の歴史 1~10巻」エドゥアルト・フックス著,安田徳太郎訳 光文社 1953
「きりとばらとほしと」石ノ森章太郎 『江美子ストーリー 全1巻』に収録 虫プロ 1969

トーマの心臓
「寄宿舎~悲しみの天使~」ジャン・ドラノワ監督 1966

11人いる!
「ざしき童子(ぼっこ)のはなし」宮沢賢治 1926年発表
「十一人」小松左京 『ホクサイの世界―小松左京ショートショート全集』に収録 角川春樹事務所 2003.2
「闇の左手」アーシュラ・K・ルグィン著,小尾芙佐訳 早川書房 1978.9

マージナル
「アマゾンの時代」ジョン・ウィンダム 『ありえざる伝説』の「蟻に習いて」 峯岸久訳 ハヤカワ文庫FT57 1983.10

残酷な神が支配する
「自殺の研究」アルヴァレズ著,早乙女忠訳 新潮社 1974

バルバラ異界
「ゴルディアスの結び目」小松左京 角川書店 1977
「パプリカ」筒井康隆 中央公論社 1993
「ザ・セル」シン・ターセム監督 2000


その他
「子供たちの復讐 上下」本多勝一 朝日新聞社 1979
「ヴァンサンに夢中」エルヴェ・ギベール 集英社 1994.11
「ピエドラ川のほとりで私は泣いた」パウロ・コエーリョ著,山川紘矢,山川亜希子訳 地湧社 1997.2
「八日目の蝉」角田光代 中央公論新社 2007.3
「検屍官」 パトリシア・コーンウェル著,相原真理子訳 講談社 1992.1
「死の記憶」トマス・H. クック著,, 佐藤和彦訳 文藝春秋 1999.3

2010.12.11 16:02 | イベント

STUDIO LIFE「11人いる!」公演

スタジオライフ 11人いる!2010年11月26日、STUDIO LIFEの「11人いる!」公演の制作発表がありました。「萩尾望都原画展」の地方公演(名古屋、福岡)の発表も合わせて行われています。脚本家の倉田淳さんとのトークショーはスタジオライフの萩尾作品制作発表の際にはお約束になっているようです。

制作発表の模様は「ザ・テレビジョン」のサイトが一番詳しいと思います。

「11人いる!」が舞台化されたのは初めてではありません。「AXEL」という演劇集団が2004年と2008年に公演しています(→こちら

今回の公演はSTUDIO LIFEとしては初ということになります。SFですので背景がCGになったり、特殊メイクしたり、が見物かと思います。2011年2月5日~池袋サンシャインシティの付近にある池袋あうるすぽっとです。JR池袋駅からより地下鉄の東池袋駅からの方が近いところです。

今後はこちらに情報を追加していきます。

2010.12.01 10:46 | その他