2013年8月

ポーランド語の「11人いる!」が刊行されます。

Było ich jedenascioro2013年11月21日、ポーランド語の「11人いる!」が刊行されるようです。以前「ポーの一族」のポーランド語版を出した「Japan. Polonica. Fantastica」(J.P.Fantastica)という出版社からです。

"Było ich jedenascioro" klasyka sci-fi w wykonaniu Hagio Moto!(facebook page)

「Było ich jedenaścior」
2013年11月21日刊行予定。A5並製、320p、44,99ズウォティ(約11ユーロ)です。

翻訳が続きますね。

【追伸2014年3月24日】
ポーランド語の「11人いる!」は2014年1月に刊行されました。ようやく入手できたので更新しました。

翻訳 > ポーランド語

2013.08.22 20:28 | 翻訳

フランスで萩尾先生のアンソロジーが刊行されるそうです

Moto Hagio Anthologie 2013年11月6日、フランスのグレナ社から萩尾望都先生の作品の仏語訳アンソロジーが刊行されるそうです。

Moto Hagio - Anthologie(Glénat Le Meilleur Manga)

このアンソロジーは二巻構成で同時発売されるとのこと。収録作品は【幻想編】が「酔夢」「11人いる!」「続 11人いる!東の地平 西の永遠」「白き森白い少年の笛」の4作品。【人間編】が「イグアナの娘」「半神」「11月のギムナジウム」「かわいそうなママ」「エッグ・スタンド」の5作品。(多分2冊合わせて)608ページ。結構なボリュームですね。ヤマダトモコさんが巻頭の言葉を寄せられています。

anthologie2.jpg25.5ユーロとありますが、1冊あたりのお値段なのか、それとも2冊セットなのか、現段階ではちょっとわかりませんが、向こうのマンガのお値段の感覚でいうと、並製ですし2冊の可能性が高いかと思います。amazon.framazon.ukにはすでにあがっています。うまくいけばamazon.co.jpで発注できるようになるでしょう。ネット書店でなくてもリアル書店の洋書部でも取り扱われる可能性もあります。

本のタイトルも仮名ですし、訳者名なども合わせ、詳細がわかりましたらアップします。

【追伸2013.11.6】
11月6日、無事刊行されました。「幻想編」の前書きはヤマダトモコさん、「人間編」の前書きが夢枕獏さんです。相変わらずamazon.frとamazon.co.ukでしか取り扱っていません。私は紀伊國屋書店の洋書部に予約の形で入れました。1ヶ月程度かかるそうです。到着したら、また更新します。

【追伸2013.12.7】
入荷されました。刊行からちょうど1ヶ月です。4,492円でした。紀伊國屋book webでも販売しております。

2013.08.22 0:15 | 翻訳

「未来はボクらがつくるんだ!22世紀のものがたり」を観てきました

未来はボクらがつくるんだ!五反田ポスター萩尾望都先生がキャラクター原案をつとめられた、日本SF作家クラブ50周年記念プラネタリウム番組「未来はボクらがつくるんだ!22世紀のものがたり」が2013年8月21日から五反田文化センタープラネタリウムで投影されるので観てきました。

プラネタリウム番組とは文字通りプラネタリウムで投影されるアニメやCGです。360度で展開されるので、とても迫力がありますが、迫力がありすぎて小さいお子さんに怖がられる可能性がありますのでご注意下さい。

地球の陸上都市に住む少年と海上都市に住む少女が月面都市で暮らすひいおばあちゃんのお誕生日を祝うため、ケーキを手作りして、月まで行くという物語です。その中で未来の人はどんな生活をしているのか、未来の都市はどんなふうになっているのかが描かれます。乗り物の描写、宇宙エレベーターのシーンなど、とても迫力があって素晴らしいです。さすが一流のSF人の頭脳と技術が結集した作品だと思います。

物語の原案として小松左京先生の「空中都市008 アオゾラ市のものがたり」があげられています(オーディオビジュアルノベルとして、iTunes Storeで販売されています)。

タイトルからもおわかりの通り、子供向けのプラネタリウム番組です。小学生の子供たちに、未来はあなた方が描いて欲しいという小松先生、そして日本SF作家クラブからのメッセージを伝えるのが目的だと思います。その目的にはよく合致したプラネタリウム番組です。アニメーションは楽しめると思います。

しかし、日本SF作家クラブの紹介が子供向けにしては少々長すぎるように感じます。小松左京先生のメッセージは欠かせませんが、それ以外の、例えばSF作家クラブの設立の由来まで盛り込まなくてもよいのではないかと思いました。50周年記念番組ですから入れたいのはわかりますが、子供たちへ未来を託すという目的からすると、余分かなと思います。設立メンバーを拝見すると、ほとんどの方が鬼籍なので感慨深いのは確かですが。

では、大人が観るにはどうか。まずコアなSFファンにとってどうなのかは私には何とも言えません。申し訳ありませんが、あまりSFの知識も教養もないので。でも素人目にはすごい、さすがだなと思うメカのデザインでした。それから、小松左京先生のファンは観た方が良いように思います。さらに新井素子先生のファンは番組の終わりの方でたくさんお声が聴けるのでオススメです。

未来はボクらがつくるんだ!五反田ポスター2では萩尾望都ファンにはどうかというと......。キャラクター原案ですが、この3人の登場人物の絵は萩尾先生が描かれたものです。それをもとに3D CGのキャラクターが出来上がっています。言ってしまえばそれまでなので、率直に申し上げますと、お住まいが遠いのでしたら無理に行くこともないと思います。私はプラネタリウムやプラネタリウム番組がもともと好きで時々近くのプラネタリウムまで観に行くので、苦にはなりませんでしたが......。


五反田文化センタープラネタリウムは五反田文化センターの5Fにあります。五反田駅から徒歩10分くらい。TOCのすぐ近くです。真夏のかんかん照りはちょっとつらいですが、私が行った日は曇っていてくれて助かりました。

五反田文化センターの公式サイトは実質的に存在せず、品川区のお知らせがあるだけです。こちらの応援サイトはあくまでも個人サイトのようなので、問い合わせは出来ないということだそうです。あれだけ立派な建物なのに、広報活動がちゃんとしているとは言い難いのではないかと思いました。

参考:五反田文化センターにて『未来はボクらがつくるんだ!』を投映(日本SF作家クラブ sf50)

場所:東京都品川区西五反田6-5-1 品川区立五反田文化センター5F 五反田プラネタリウム

上映期間:2013年8月21日(水)~9月1日(日)
 8/218/228/238/248/258/268/278/288/298/308/319/1
 
11:00~    
13:30~
15:30~    

2013.08.21 23:43 | イベント