2015年1月23日

荒俣宏編著「日本まんが」第3巻に萩尾望都先生のインタビューが掲載。

2015年1月20日に刊行された「日本まんが」の第3巻に萩尾望都先生のインタビューが掲載されています。

このインタビューは2013年3月15日からebook japanに掲載された「荒俣宏の電子まんがナビゲーター」という連載です(現在は削除されています)。荒俣宏さんがインタビュアーになり、非常に濃い内容のものでした。これが書籍化されたので、たいへんなボリュームです。萩尾先生だけで60ページ以上あります。

この連載は全部で14名の方のインタビューでしたが、こちらに清水勲さんが語りおろしで追加され、収録されているのは15名です。萩尾先生と同じ第3巻には竹宮惠子先生、里中真智子先生ら大物少女漫画家が。そして全巻そろうと、大物漫画家だらけです。貴重な資料です。全巻そろえると1万円以上するので、とりあえず、3巻だけ買いました。図書館向けかな?とも思います。リクエストしてください。


「日本まんが」全3巻
荒俣 宏編著 東海大学出版部 2015年1月20日 各3500円+税 A5判上製

第壱巻 「先駆者」たちの挑戦 ISBN978-4-486-02049-3
日本まんが 1壱の一 清水 勲編 まんが史を掘り起こす「発見する喜びも素晴らしい体験なんです!」
壱の二 やなせたかし編 「アンパンマンは、大人のために描きはじめたヒーローの風刺だった」
壱の三 ちばてつや編 「野球を知らないと大胆に描けるの。あまり知りすぎるとね、とんでもない魔球は発明できない」
壱の四 水野英子編 「私はデビューしたときから現在まで、ずっと異端でした」
壱の五 水木しげる編 「描かねば、餓死です」

第弐巻 男が燃えた!泣いた!笑った! ISBN978-4-486-02050-9
日本まんが 2弐の一 さいとう・たかを編 「さいとう・たかを」は、プロデューサーである
弐の二 松本零士編 「まんがというのは、若々しい目で描いた絵という意味なんです」
弐の三 平田弘史編 「どうでもいいような生き方をした人には興味がない。社会では認めていないが、おれは認めるという描き方をする」
弐の四 バロン吉元編 「いき」にこだわる「アウトロー」!
弐の五 みなもと太郎編 「こっちは歴史家ではないからね。まんがで食ってるわけだから」

第参巻 きらめく少女の瞳 ISBN978-4-486-02051-6
日本まんが 3参の一 里中満智子編 「どうしても描きたかったのは、自分で考えて生きて、決心できる女の子」
参の二 竹宮惠子編 あの山本順也さんっていう「少女コミック」の編集長によく言われました きみは一言でいうなら「チャレンジャーだ!」、って
参の三 萩尾望都編 「エピソードを考えているときに一緒に絵が浮かぶの(笑)...言葉の向こう側には絵がいつもあるんですよ」
参の四 高橋真琴編 「一枚の絵でも、そこに長編まんがのストーリーが読み取れるように描くのです」 
参の五 楳図かずお編 「死ぬことよりも、もっと怖い話を描きたいんです」


東海大学出版部 第壱巻第弐巻第参巻

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