単行本発売情報

萩尾望都先生画業50年の企画の一部が発表されました

flowers 2018年9月号萩尾望都先生のデビューは1969年ですので、来年の2019年は先生の画業50年になります。この画業50年を記念した企画内容の一部が『月刊flowers』2018年9月号で発表されました。

第1弾は2019年1月に「ポーの一族」上下巻が発売されます。「萩尾先生が加筆修正した原稿を使用」とあり、全ページ新たに原画からスキャンし直し、モノクロ原画を再現したものです。そして何よりB5サイズだそうです。

新たに原画からスキャンと言えば、あれです。すでにアプリとしては販売終了していますが「萩尾望都コレクション」というiOSアプリを覚えておられる方いらっしゃるでしょうか?このアプリの画像は原稿からスキャンし直し調整に調整を重ねたもので、大変美しいものでした。特に「トーマの心臓」のオープニングなどは素晴らしかった。これを紙の「ポーの一族」で再現してくれるのだとしたら素晴らしい。でも初出時のカラーを再現はしてくれないのでしょうか...?それは「Perfect Selection」のときにやってるからいいのかしら?いや逆に必須だと思うのですが。

flowers201809.png第2弾は2019年2月に「萩尾望都スペースワンダー 11人いる!」の復刻。特別描き下ろし綴じ込みポスター(A4版)までを忠実に再現。その上「11人いる!」の雑誌掲載時のカラーをすべて再現したものだそうです。

第3弾は2019年春には「ポーの一族 ユニコーン」の連載が再開されます。『月刊flowers』2018年9月号で3回目で中断となります「ユニコーン」ですが、春っていつ?3月号頃?とワクワクしますが、具体的な予告が出たらお知らせします。

2018年8月28日追記
「flowers」2018年10月号『月刊フラワーズ』2018年10月号にも画業50年の告知が出ましたが、来年1月刊行の「ポーの一族」上下巻(B5版)は「萩尾望都先生により、修正された原稿を含む全ページを新たにスキャンしなおし、モノクロ原画を美しく再現!」とあり、「加筆」の文字が消えました。最初の連載時の絵に新しい絵が加わるということは、どうなってしまうのだろうと思っていたので、納得です。

2018.07.27 0:26 | 単行本発売情報

小説集「美しの神の伝え」が刊行されます

美しの神の伝え2017年8月5日、河出書房新社からSF小説集「美しの神の伝え」が刊行されます。1977~1980年発表のSF小説11編、単行本未収録2作(小説「クリシュナの季節」&マンガ「いたずららくがき」)を含め、全16編です。

SF小説集は『奇想天外』に載った11編。「音楽の在りて」「CMをどうぞ」「マンガ原人」「守人達」「闇夜に声がする」「子供の時間」「ヘルマロッド殺し」「プロメテにて」「おもちゃ箱」「クレパス」「美しの神の伝え」。全て単行本「音楽の在りて」に収録されています。

単行本未収録の2作のうち1作は「クリシュナの季節」。白泉社「MOE」2003年10月号に掲載された作品で、東逸子さんの美しい絵で彩られた短編小説です。

2作目は「いたずららくがき」。これはマンガ作品で、『マンガ奇想天外 SFマンガ大全集』1980年第2号に掲載された8ページの作品です。タイトルからするととてもメルヘンチックな短編を想像されるかもしれませんが、シビアなSF作品です。

残りは「音楽に在りて」にも収録されていたマンガ作品「左利きのイザン」(「ヘルマロッド殺し」の続編)と短編小説「憑かれた男」(初出『ソワレ』1991年7月号)。それから「左手のパズル」です。こちらも東逸子さんの絵で発売された絵本のお話です。

河出書房新社「美しの神の伝え」

2017.07.11 15:40 | 単行本発売情報

「ポーの一族~春の夢~」が刊行されました。

ポーの一族 春の夢2017年7月10日「ポーの一族~春の夢~」が刊行されました。フラワーコミックスで「ポーの一族」第5巻が刊行されたのが1976年の9月。本当に40年もの時を隔て、ついにエドガーとアランに出会うことがかないました。単行本のカバーには萩尾先生のご挨拶が書かれています。先生ご自身も描くことによってエドガーとアランと再会できたと。ずっと心の中にはいたのだと、そうおっしゃっています。

「ポーの一族~春の夢~」は第二次大戦中のヨーロッパが舞台。イギリス西部の島にやってきたエドガーとアランがナチスドイツから逃れてきた少女と出会います。シリーズの一エピソードではなく、根幹をなす部分にも触れる物語を描いています。

「ポーの一族」シリーズはまた来春再開されるそうですが、それまでの間、この久しぶりの再会をじっくりと味わいたいと思います。

「ポーの一族~春の夢~」
試し読みはこちら

40年ぶりの新エピソード『ポーの一族 春の夢』のコミックス発売!!(小学館)

「ポーの一族」40年ぶりの新作エピソード収めた単行本、本日リリース(コミックナタリー)

2017.07.10 18:27 | 単行本発売情報

萩尾先生の幻のSF小説「ピアリス」が刊行されます

ピアリス2017年7月13日、萩尾望都先生が1994年に木下司名義で発表されたSF小説「ピアリス」が初めて単行本化されます。この作品、1994~1995年にかけて角川書店の『The Sneaker Special』という雑誌で、作・木下司、挿絵・萩尾望都で発表されたものです。
木下司「ピアリス」

何故かずっと単行本にならなくて残念な思いをしていました。著者の「木下司」という人は他に作品を発表した形跡がないので、いったい誰だろうと思っていました。4回の連載でカラー、モノクロ約40点の挿絵がとても美しく、出版されないのがもったいなくて。

2016年の「萩尾望都SF原画展」「萩尾望都SFアートワークス」で初めてその存在を知った方も多いと思います。今回の河出書房からの刊行で、初めて公に発表されます。

→萩尾望都インタビュー「SF作家・木下司は私でした」

さて、何故ずっと公表されなかったのでしょうか?このインタビューが楽しみですね!

【6.21追加】
表紙画像、出ました!
ピアリス

2017.06.01 23:08 | 単行本発売情報

エッセイ集「一瞬と永遠と」の文庫版が刊行されました

一瞬と永遠と2016年5月6日、「一瞬と永遠と」(朝日文庫)が朝日新聞出版から刊行されました。これは2011年6月に幻戯書房から刊行されたエッセイ集の文庫化です。文庫化にあたり、2本のエッセイ、文庫化にあたっての萩尾先生ご自身のあとがき、そして穂村弘さんによる解説が新たに追加されています。

「一瞬と永遠と」

この追加された2本のエッセイは「女心」と「わが師の恩」というもので、後者は2015年夏に逝去された山本順也氏についてのエッセイです(初出は1990年の週刊朝日)。山本氏は萩尾先生が講談社でなかなか原稿が採用されない時期に紹介されて小学館へ原稿へもっていくと、これまでのものも全部持ってくるよう言った方です。『少女コミック』の時代、『プチフラワー』の時代、ずっと直接担当されていたわけではありませんが、近くで見守ってこられました。直接的なことはあまり言わない山本氏が萩尾先生にとって、どんな存在であったかが書かれています。最後の「三度の鐘」についてお話しをうかがってみたいものです。

この文庫版用に追加されたあとがき「道のり」も山本氏とのお話しです。「いやあ、違うよ。」と笑いながら、お腹の中で「わかってんだろう?」と言ってるような、そしてそれを萩尾先生も充分わかってる。そんなお二人のやりとりが書かれていて、思わず私もほほえんでしまいました。そしてこの出来事が「トーマの心臓」の不人気(今では信じがたい)に苦しんでいた萩尾先生へ、どれほどの励ましになったことかと思うと、胸が詰まります。

この時期に出された本に、このエッセイを追加されたこと、そしてこの文庫版のあとがき。「今、わたしは、ここにいる。」と過去のエッセイ集をあらためて出したあとがきにそう書かれているのです。是非、読んでみてください。

尚、表紙のイラストは「あぶない未来少年」の予告カットです。『ファンタジーDX』1994年6月号に掲載された、7月号の予告です(by 図書の家)。

2016.05.02 11:44 | 単行本発売情報, エッセイ

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