2012年12月

『flowers』2013年2月号に高橋留美子さんとの対談が掲載。

flowers 2013年2月号2012年12月28日発売の『flowers』2013年2月号に萩尾先生と高橋留美子先生の対談が掲載されました。高橋留美子先生と言えば、同じ小学館『少年サンデー』で長年連載を続けてられているほか、『ビッグコミックオリジナル』で大人向けの読み切り作品を発表されています。今回の対談は高橋留美子先生が「なのはな」にサインが欲しいと言ったところ、萩尾先生が「では、お会いしましょう」とアトリエに招いたという経緯で実現されたそうです。おそらく小学館の謝恩会などでご挨拶はされておられるでしょうけれど、ゆっくりお話されるのは今回が初めてとのことです。

お兄さんの影響で少年マンガばかり読んでいた高橋先生は、それでも『少女コミック』で「ポーの一族」などを発表されていた頃からのファン。一方で萩尾先生も高橋先生のデビュー作「勝手なやつら」(「うる星やつら」の基礎となったお話)に注目されていて、「境界のRINNE」も毎週サンデーで読んでおられ、お互いに作品は読んでおられたご様子。少年マンガと少女マンガとフィールドは違えど、ともにまんが道を歩むお二人、お話は深夜に及んだそうです。

高橋留美子先生の作品は星新一ら日本のSFをバックボーンとされていて、ブラッドベリなんかは萩尾先生の作品から入ったそうですが、やはりそこはお互いSF者。「ここからディープな話になるのに...」という感じのところで対談の掲載は終わっています。残念ですが、それでもこの対談を読むことが出来たのは幸いです。

もうちょっと手に入りにくいのですが、小学館叢書「A-A'」に高橋留美子先生の解説が入っています。「小夜の縫うゆかた」を絶賛されておられるのが意外で、よく覚えています。

萩尾望都と高橋留美子が、月刊flowersにて特別対談(コミックナタリー)

2012.12.28 9:49 | 雑誌掲載情報, インタビュー・対談

新宿伊勢丹[ふふふ、ふろしき祭。]に「ポーの一族」が登場。

ポーの一族風呂敷小学館創業90周年記念企画Flower Comics Masterpieces発刊を記念して、萩尾望都、吉田秋生、渡辺多恵子、篠原千絵、田村由美の5人の漫画家がminä perhonen(ミナ・ペルフォネン)らのクリエイターが参加する、伊勢丹[ふふふ、ふろしき祭。]とコラボレーションする企画が発表されました。

flowers:フラワーコミックス マスターピーシーズ発刊記念 伊勢丹コラボ企画開催!

萩尾先生の作品からは「ポーの一族」の風呂敷(レーヨン縮緬68cm幅)が発売されます。

萩尾先生の細密な絵を、縮緬にうつした特別な一枚。
少女の頃から乙女ゴコロを共有してきた親友とおそろで持っても楽しい。

日時:2013年1月2日(水)~1月8日(火)
場所:伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージ(地図
定価:各5,250円(税込)

どうやらお一人一作品のようですね。

この[ふふふ、ふろしき祭]は2011年11月9日~15日に開催され、大成功をおさめた企画のようです(新宿伊勢丹ブログ)。まだ伊勢丹のサイトには詳細はあがっていないようですが、順次追加していきます。

2012.12.27:きものインフォメーションに掲載。

2013.1.2:伊勢丹オンラインショッピングにて1/29まで発売。

2012.12.27 19:01 | その他

Flower Comics Masterpieces「愛の宝石」が発売されました

愛の宝石2012年12月7日、「フラワーコミックス・マスターピーシーズ」シリーズの第一弾として、萩尾望都先生の「愛の宝石」が発売されました。豪華化粧箱入り、ハードカバーの短篇集です。内容の詳細はこちら

簡単に感想を。装丁のイラストが新しいのは嬉しいですね。作品の扉がカラーの場合、再現してくれていて、「ゴールデンライラック」のカラーもよかったのですが、個人的に「きみは美しい瞳」「ジュリエットの恋人」のカラー扉が好きだったので、嬉しいです。「ジュリエットの恋人」はフラワーコミックス「青い鳥」に収録されていますが、「きみは美しい瞳」は初、「ゴールデンライラック」も完全再現は初です。

「まんがABC」は単行本初収録です。全27回のうち、「一つのマンガができるまで」の5回分を収録。「ゴールデンライラック」の作り方になっているので、同時に読むとたいへん参考になります。

別冊の「モーさま世界を行く!」には単行本初収録の作品が多々収められています。
「ハロー!イングランド その4」は単行本(作品全集)には収録されていましたが、雑誌にはどうやら収録されていない模様。
「イタリア旅行記」は未発表作品ということで、初めて見ましたが、描き下ろしと記載されていないということは、2008年当時に描かれたのに、何故か発表されていなかったものと予想されます。

高額なので若干マニア向けではありますが、ファンならもっておいて良い一冊だと思います。

一点だけ残念なのが別冊のカラー2色が目がチカチカして、読みづらいです。モノクロだったものに色をつけているのですが、購入するのは若いファンより年齢層が高い人が多いので、その点を考えて欲しかったなと思います。

2012.12.09 23:15 | 単行本発売情報