2016年4月

「ポーの一族」の新作が『月刊flowers』7月号に掲載されます

flowers 2016年6月号次号予告2016年5月28日頃発売の『月刊flowers』7月号に、萩尾望都先生の「ポーの一族」新作が掲載されます。4月28日発売の『flowers』6月号に予告が掲載されました。

「ポーの一族」の新作は「春の夢」というタイトルで、7月号には前編40ページが載り、前後編だそうです。『flowers』創刊15年周年記念企画で、40年ぶりの続編です。1944年、戦火を逃れてウェールズに来たアランとエドガー。そこでドイツ人の少女と出会う、というもの。

また、「訪問者」と「トーマの心臓」の後日譚「湖畔にて」を収録した別冊付録がつきます。さらに、萩尾望都先生とと山岸凉子先生の対談が掲載されます。盛りだくさん過ぎます。

2014年10月に開かれたFC40周年記念のイベントの際、萩尾先生「もしかしたら「ポーの一族」のスピンオフ・オフくらいのものは出来るかもしれない。」とおっしゃってました。
FC40周年記念 萩尾望都先生のトークショーの内容 

2014年12月の犬吠埼での講演会の際も「今、「ポーの一族」の卵をふ化している最中です。うまく産まれてくれればいいなと思いながら、待っているところです。」とおっしゃっていました。ずっと構想を練られていらしたんですね。
犬吠埼灯台140周年記念 萩尾望都先生講演会「霧笛」レポート

また、5月10日に「ポーの一族」がフラワーコミックスの装丁で復刻するので、今お手元にない方はこの機会にどうぞ、ということだったんですね。
「ポーの一族」全5巻復刻版発売。限定BOXセットも。

(新作「ポーの一族 春の夢」の舞台が1944年ということはキリアンのお話ではありませんね。)

楽しみ過ぎて気が遠くなりそうです。

フラワーズ公式サイト 次号予告
萩尾望都「ポーの一族」新作が40年ぶりに登場!flowersに前後編で(コミックナタリー)

2016.04.28 0:08 | 雑誌掲載情報

萩尾先生原作の「天使かもしれない」連載開始。

天使かもしれない 第1回扉2016年4月15日発売の集英社『YOU』2016年5月号に萩尾望都先生が「ハギオモト」名義で原作を提供された「天使かもしれない」が掲載されました。萩尾先生、初めての原作です。

「オムニバスファンタジー」と紹介があったのですが、連載ですね。最初はオープニング、という感じの13ページでした。北海道からやってきた転校生が、ちょっと変わった上履きを履いていて、本人もちょっと変わってるのですが、彼は何者なんだろう?というところで第1回は終わり。次回が楽しみです。

作画は波多野裕さん。なんとなく萩尾先生の絵の雰囲気に似ているというか...萩尾先生の香りがするような気がします。萩尾先生が衰えぬ執筆欲をおもちで、その一方で腱鞘炎などを抱えておられることを考えると、こうやってご自身も作品を発表されると同時に原作も提供されるのことは、ファンにとっては喜ばしいことです。

萩尾望都が初めて原作手がけるオムニバスファンタジー、YOUで始動(コミックナタリー)

月刊YOU公式サイト


2016.04.16 9:08 | 雑誌掲載情報

「萩尾望都SF原画展」初日に行ってまいりました

萩尾望都SF原画展の外看板2016年4月9日、「萩尾望都SF原画展」初日に行ってきました。お花見も最後の週とあって、吉祥寺は人出が多く、普段は京王線急行は停まらない井の頭公園駅にも臨時で停車していました。JR線も大混雑。そんな中、午後早い時間帯に比較的ゆっくり見てきました。
でも、内容が濃すぎて、頭の中がハレーションを起こしてしまい、早々に退散しました。また出直します。

「スター・レッド」の原画を見ていると、宇宙空間の奥行きや深遠さを、いかに工夫して墨とホワイトだけで表現しているのか...と感動します。また、「あそび玉」の原稿は確かにゲラから起こしたようで線が若干太い。「百億の昼と千億の夜」は少年誌の雑な印刷...じゃなくて他の作品に負けないように線を太くしたのと聞いていますが、原画だとよりよくわかります。私「精霊狩り」が大好きなので、たくさん原稿があって嬉しかった...

今回の原画展の目玉は私個人としては、角川書店の「歴史ロマンDX」1995年冬の号に掲載された「西風のことば」の原画です。萩尾先生が「歴史ロマンDX」に作品を載せたことがあると教えていただいたのは、比較的最近のことでした。この作品の単行本の掲載はもちろんありません。

それから、私も大好きな「ピアリス」が嬉しいです。これも角川書店で、1994年の『The Sneaker Special』に掲載された小説の挿絵なのですが、未だに単行本化されていません。4回掲載され、毎回見開き2ページのカラーと、モノクロイラスト多数掲載されました。なぜ単行本になってないのかわかりません。波津彬子先生の「末枯れの花守り 」は単行本になってるのに...。著者の方、この名前では他に作品を出しておられないので、行方不明なのかなとも思ったりしています。

萩尾先生の文庫のカバーの装丁イラスト原画が多数出てきたのは嬉しいです。挿絵も中にたくさん入っている作品もあります。この中でも特にジャック・ヴァンスの「魔王子シリーズ」4作品、「復讐の序章」「殺戮機械」「愛の宮殿」「夢幻の書」ですが、このうっすらと赤、緑、青、黄色がかかっているのは、後で印刷上で何らかの処理をしたと思っていました。今ならPhotoShopで新規レイヤーで透明度あげて、で3秒で出来る作業。それがまさかの「セロハン」を貼っているのです。驚きました。
【4/12追加情報】あれは「カラーシート」だそうです。おそらく「PANTONE」社のものではないかと、美術館の方に教えていただきました。「マージナル」の扉にPANTONE社のものが貼ってあったので、とのことです。ありがとうございました。

他にもいろいろ言いたいことはあるのですが、また次回書きたいと思います。

阿修羅王とレッド星この場所は撮影できるそうです。お一人でいらっしゃった方も美術館の方に頼めばきっと写真を撮ってくれると思います。

販売商品ですが、こちらにアップしました。→萩尾望都SF原画展 販売商品一覧
すべて今回の原画展に併せて作成されたオリジナルグッズだそうです。ポストカードとトートバッグを買いました。布の上に星のキラキラとした感じをよく表現できていると思います。

本は「萩尾望都SFアートワークス」はじめ、河出書房新社から刊行されている本が販売されています。現金のみのお取り扱いだそうですので、ご注意ください。

「萩尾望都SF原画展」「萩尾望都SFアートワークス」感想ツイートまとめ(ぼちぼち更新してます)

2016.04.11 16:18 | イベント

「ポーの一族」全5巻復刻版発売。限定BOXセットも。

ポーの一族復刻版限定BOX2016年5月10日、「ポーの一族」の復刻版として、フラワーコミックス全5巻がそのまま当時の装丁で発売されます。また、5冊がセットになった限定BOXも同時発売されます。この限定BOXにはポストカード8枚セットも封入されています。

テレビドラマの「ストレンジャー」効果なのでしょうか?小学館文庫を増し刷りするよりは、こちらを復刊した方が良いと考えられたのでしょうか?5月12日は萩尾先生のお誕生日なので、そこに合わせたのかもしれませんが、何故このタイミングなのかはっきりはわかりません。

萩尾望都「ポーの一族」復刻版が当時の装丁で発売、ポストカード封入のBOXも(コミックナタリー)
「ポーの一族」


【2016.5.8追加】
ポーの一族 復刻版 限定BOX「ポーの一族」復刻版、2016年5月6日に発売になりました。限定BOXについてくるポストカードは以下の通りです。
1.フリージア(外箱の前面と同じ、エドガーとアラン)
2.ランプトン(フラワーコミックス4巻の表紙と同じ)
3.赤本の「ポーの一族」4冊分
4.「ランプトンは語る」p6
5.「小鳥の巣」第1話扉
6.「ポーの一族」第4話扉(フラワーコミックス第1巻扉)
7.「11月のギムナジウム」扉絵
8.「ペニー・レイン」本文(フラワーコミックス第4巻p97)

通常のポストカードサイズより大きく、また裏面(表面)にも小さめのイラストが入っています。

そう言えば、上で「何故このタイミングで復刻版を出すのだろう?」と書きましたが、「ポーの一族」の新作が出るから、なのではないでしょうかね?

2016.04.01 22:52 | 単行本発売情報

flowers創刊15年記念企画、萩尾先生の読み切り作品や山岸先生との対談が掲載

flowers 2016年5月号
2016年6月号で『月刊フラワーズ』は創刊15年を迎え、4月号から記念企画が展開されます。萩尾先生はどんな企画で登場されるのでしょうか?

4月28日発売の6月号で直筆カラーサイン色紙プレゼント。生色紙です。

5月28日発売の7月号は萩尾総特集。まずは表紙、そして新作の読切作品が掲載。それから山岸凉子先生との対談が掲載されます。また、別冊ふろくに萩尾先生の作品がついてきます。どの作品かは明らかになっていません。

他の先生方の読み切りや対談が続きます。7月にトーク&サイン会のイベントがありますが、こちらには登場されない模様です。ですが、原画展示はあるかもしれません。詳細を待ちます。

月刊フラワーズ

flowers創刊15年!竹宮惠子ら登場の対談や、トーク&サイン会など企画続々(コミックナタリー)

2016.04.01 19:50 | 雑誌掲載情報, インタビュー・対談