2018年11月26日

石ノ森萬画館へ萩尾望都SF原画展を見に行ってきました

石ノ森萬画館2018年11月24日(土)宮城県石巻市にある石ノ森萬画館に行ってきました。「萩尾望都SF原画展」は東北へと移動し、石ノ森萬画館で2018年10月27日(土)から開催されています。

石ノ森萬画館遠景石ノ森萬画館は生前、石ノ森章太郎先生ご自身がデザインを手がけた建物です。石巻市は中心地のいたるところ、石ノ森作品のキャラクターがいます。町をあげて石ノ森作品を応援しています。ところが2011年3月の東日本大震災で被災し、1階はすべて流されてしまったそうです。しばらくの間お休みしていましたが、2011年11月には再オープンしました。

石ノ森萬画館入口でロボコンやサイボーグ009がお出迎え。1階にはお土産物ショップがあり、萩尾先生と石ノ森先生のコラボグッズも販売していました。チケットを購入して入場し、ぐるっとスロープをあがります。ここにすでに石ノ森先生のバイオグラフィーが展開されています。

萩尾望都SF原画展2階にあがると、企画展と常設展のコーナーに分かれます。左が常設展で、石ノ森作品「サイボーグ009」「仮面ライダー」「キカイダー」「HOTEL」などのキャラクターなどが並びます。原画も展示されています。右が企画展で、ここに「萩尾望都SF原画展」が展開されているのです。

中は狭いですが、区切りが迷路のようになっており、黒い壁に原画が並んでいます。順路は迷路のわりに順番と方向が書いてありわかりやすくなっていました。原画は新潟以来の原画がすべて展示されています。コンパクトなので移動もしやすく、行ってもう一度観たくて戻るのも手軽でした。

ただ、スペースの都合上、複製原画は全部省略、タペストリーも4枚のみ、写真撮影コーナーも1点のみとなっています。2次資料の展示も少し少なめでした。

ルビーパフェ3階にあがると、カフェ「BLUE ZONE」で萩尾望都SF原画展のコラボメニュー、スタールビーパフェが食べられます。カウンター席からは窓の外に旧北上川が見えます。

同じ3Fのフロアに図書ライブラリーがあります。ここで以前から懸案だったことを相談してみました。「石ノ森章太郎萬画大全集」I期 全巻セット予約者特典に「石ノ森章太郎萬画大全集を語る」という冊子があり、ここで萩尾先生が石ノ森先生について語られています。もともとネットに動画であがっていたインタビューなので、おそらくそこから起こしたのでしょう。高額商品のため購入できず、国立国会図書館にも納本されておらず、ほか近隣図書館にもないので保留していた件でした。これをこの機会に見せていただけないかと思ったのです。調べていただいたところ、東日本大震災では「原画は上の階の方にあったので無事だったが、印刷物の資料はすべて地下にあったので、被災して流されてしまいました。」とのことでした。貴重な資料が失われたことは残念ですが、原画が無事だったことは喜ばしいことです。いつか石ノ森章太郎の熱烈ファンで購入者特典を持っている方に見せてもらえる日がくるといいなと思いました(→追補:この記事をアップしたらすぐに名乗り出てくださる方がいました)。

「萩尾望都SF原画展 東北会場」は2019年1月14日(月・祝)までとなります。この機会に石ノ森萬画館へ行ってみてください。
萩尾望都SF原画展 公式サイト(宮城会場)


田代島1石巻まで東京から日帰りは出来なくはないですが、少し厳しいなと思ったので一泊しました。翌日せっかくなので石巻港から猫の島で知られる「田代島」に行ってきました。本当に猫がたくさんいるのか?と疑問でしたが、行ってみると、本当に猫がたくさんいました。

田代島2みんな健康そうで毛づやもよく、皮膚に問題を抱えているような猫は一匹も見当たりませんでした。目やにが少し気になる猫もいましたが少数。定期的に医師の診察を受けているようです。えさはきちんと島の人が管理してあげているので、観光客はあげないのがルールです。猫たちは人慣れしているのでしょう。少し遠目から手を出すとちゃんと寄ってきてくれて、触らせてくれる猫もいました。

田代島にゃんこザプロジェクト 田代島便り

石巻港からは片道1時間ほどです。1日3往復の船となるので(網代島ライン。仁斗田港)、時間的な制約もありましたが、お天気よく海もきれいで、気持ちよく猫と過ごすことができました。石ノ森萬画館へ行かれる方は、時間があれば是非。

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