小説集「美しの神の伝え」が刊行されます

美しの神の伝え2017年8月5日、河出書房新社からSF小説集「美しの神の伝え」が刊行されます。1977~1980年発表のSF小説11編、単行本未収録2作(小説「クリシュナの季節」&マンガ「いたずららくがき」)を含め、全16編です。

SF小説集は『奇想天外』に載った11編。「音楽の在りて」「CMをどうぞ」「マンガ原人」「守人達」「闇夜に声がする」「子供の時間」「ヘルマロッド殺し」「プロメテにて」「おもちゃ箱」「クレパス」「美しの神の伝え」。全て単行本「音楽の在りて」に収録されています。

単行本未収録の2作のうち1作は「クリシュナの季節」。白泉社「MOE」2003年10月号に掲載された作品で、東逸子さんの美しい絵で彩られた短編小説です。

2作目は「いたずららくがき」。これはマンガ作品で、『マンガ奇想天外 SFマンガ大全集』1980年第2号に掲載された8ページの作品です。タイトルからするととてもメルヘンチックな短編を想像されるかもしれませんが、シビアなSF作品です。

残りは「音楽に在りて」にも収録されていたマンガ作品「左利きのイザン」(「ヘルマロッド殺し」の続編)と短編小説「憑かれた男」(初出『ソワレ』1991年7月号)。それから「左手のパズル」です。こちらも東逸子さんの絵で発売された絵本のお話です。

河出書房新社「美しの神の伝え」

2017.07.11 15:40 | 単行本発売情報

「ポーの一族~春の夢~」が刊行されました。

ポーの一族 春の夢2017年7月10日「ポーの一族~春の夢~」が刊行されました。フラワーコミックスで「ポーの一族」第5巻が刊行されたのが1976年の9月。本当に40年もの時を隔て、ついにエドガーとアランに出会うことがかないました。単行本のカバーには萩尾先生のご挨拶が書かれています。先生ご自身も描くことによってエドガーとアランと再会できたと。ずっと心の中にはいたのだと、そうおっしゃっています。

「ポーの一族~春の夢~」は第二次大戦中のヨーロッパが舞台。イギリス西部の島にやってきたエドガーとアランがナチスドイツから逃れてきた少女と出会います。シリーズの一エピソードではなく、根幹をなす部分にも触れる物語を描いています。

「ポーの一族」シリーズはまた来春再開されるそうですが、それまでの間、この久しぶりの再会をじっくりと味わいたいと思います。

「ポーの一族~春の夢~」
試し読みはこちら

40年ぶりの新エピソード『ポーの一族 春の夢』のコミックス発売!!(小学館)

「ポーの一族」40年ぶりの新作エピソード収めた単行本、本日リリース(コミックナタリー)

2017.07.10 18:27 | 単行本発売情報

萩尾先生の幻のSF小説「ピアリス」が刊行されます

ピアリス2017年7月13日、萩尾望都先生が1994年に木下司名義で発表されたSF小説「ピアリス」が初めて単行本化されます。この作品、1994~1995年にかけて角川書店の『The Sneaker Special』という雑誌で、作・木下司、挿絵・萩尾望都で発表されたものです。
木下司「ピアリス」

何故かずっと単行本にならなくて残念な思いをしていました。著者の「木下司」という人は他に作品を発表した形跡がないので、いったい誰だろうと思っていました。4回の連載でカラー、モノクロ約40点の挿絵がとても美しく、出版されないのがもったいなくて。

2016年の「萩尾望都SF原画展」「萩尾望都SFアートワークス」で初めてその存在を知った方も多いと思います。今回の河出書房からの刊行で、初めて公に発表されます。

→萩尾望都インタビュー「SF作家・木下司は私でした」

さて、何故ずっと公表されなかったのでしょうか?このインタビューが楽しみですね!

【6.21追加】
表紙画像、出ました!
ピアリス

2017.06.01 23:08 | 書籍掲載情報

「ポーの一族」が宝塚歌劇団花組にて舞台化されます。

ポーの一族「ポーの一族」が宝塚歌劇団花組にて舞台化されることが発表されました。2018年1~3月に兵庫・宝塚大劇場、東京・東京宝塚劇場にて上演されます。このニュースを聞いて私は最初に小池修一郎先生(愛称イケコ)の長年の願いが実ったのだなと感慨深いものがありました。

ミュージカル・ゴシック「ポーの一族」花組公演
原作:萩尾望都
脚本・演出:小池修一郎
主演:明日海りお、仙名彩世

2018年1月1日(月)~2月5日(月):宝塚大劇場
2018年2月16日(金)~3月25日(日):東京宝塚劇場


「ポーの一族」(小学館文庫)第1巻のあとがき「パンパネラの封印」によると、劇作家であり舞台演出家である小池修一郎先生は1977年の宝塚歌劇団入団時にすでに「ポーの一族」を舞台化したいという希望をもっていらしてました。独り立ちした演出家としてデビューしたのが1986年で、翌年1987年に第2作として「ポーの一族」をやりたかったのですが、少年なので難しいと、大人のドラキュラものをやろうと「蒼いくちづけ」を作・演出されました。この時から萩尾先生は小池修一郎先生の作・演出作品にはずっと招待され、ご覧になっているそうです。

1996年星組公演「エリザベート」の再演時に主役2人と小池先生、萩尾先生の4名で対談をしており、『歌劇』に掲載されています。この時の話に出たことですが、萩尾先生が最初に宝塚をご覧になったのは、15歳のとき。「霧深きエルベのほとり」という舞台だったそうです。大阪に住んでいらした高校生の頃と一致しますね。(「エリザベート」特別対談―「歌劇」1996年9月号 p88~92)また、小池先生ご自身が「エリザベート」をノベライズ化した本(文庫本の方です)のあとがきを萩尾先生が書かれています。

2003年6月~7月に雪組公演で「アメリカン・パイ」が上演されます。これまで唯一の萩尾作品の舞台化です。映像はCSのスカイ・ステージで時折見ることができます。

2003年11月~2004年3月、宝塚歌劇団月組トップスター、紫吹淳さんの退団公演となった「薔薇の封印―ヴァンパイア・レクイエム―」が上演されました。作・演出はもちろん小池修一郎先生。この時の「ヴァンパイアと薔薇の谷」という「ポーの一族」の設定を使うことの許可を萩尾先生から得ています。パンフレットにも「清く妖しく美しく」という2ページのエッセイを寄せられています。その文末で宝塚の魅力をこう表現されています。名文です。

薔薇の香りにたちくらみ、おののき、ときめき、ためいきの宝塚の舞台に、透きとおるように溺れたい。

この時の対談では「ポーの一族」は少年が主人公なのでどうしても制約があって、と小池先生が語られています。(宝塚月組トップ ラストステージの舞台裏―ヴァンパイアに魅せられて「婦人公論」1149号 2004.3.22 p144~148)。今回の公演はこの「制約」が何らかの形でクリヤされたせいなのでしょうか?是非その辺を小池先生に語っていただきたいものです。

この公演については『月刊フラワーズ』2017年7月号に萩尾望都先生のコメントが掲載されるそうです。

萩尾望都先生の名作『ポーの一族』初舞台化!宝塚歌劇で上演!(月刊フラワーズ)
2018年 公演ラインアップ【宝塚大劇場、東京宝塚劇場】<2018年1月~3月・花組『ポーの一族』>(宝塚歌劇団)
「ポーの一族」宝塚花組にて舞台化、2018年に上演(コミックナタリー)
宝塚「ポーの一族」を初舞台化、30年かけ交渉成立(ORICON NEWS)

2017.05.23 21:36 | イベント

「萩尾望都SF原画展」2017年の巡回展が出揃いました。

萩尾望都SF原画展2017巡回展2016年5月に吉祥寺美術館で開催されて好評を博した「萩尾望都SF原画展」の2017年の巡回展が出そろいました。

2017年7月15日(土)~9月3日(日)
新潟市マンガ・アニメ情報館

2017年9月9日(土)~11月5日(日)
神戸ゆかりの美術館

2017年11月11日(土)~12月23日(祝)
佐野美術館

新潟市マンガ・アニメ情報館
所在地:新潟県新潟市中央区八千代 2-5-7 万代シテイBP2 1階
開館時間:11:00~19:00(土・日・祝は10:00~)
休館日:1月1日(展示替えによる臨時休館あり)

神戸ゆかりの美術館
所在地:神戸市東灘区向洋町中2-9-1
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝・休日の場合は翌日)

佐野美術館
所在地:静岡県三島市中田町1−43
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:木曜日(祝日の場合は開館)

この後、引き続き2018年も巡回は続くそうです。皆様楽しみにされていることでしょう!


萩尾望都SF原画展公式フェイスブックページ

2017.05.09 20:53 | イベント